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住宅ローン残債がある家を賃貸できる?手続きや注意点も解説

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臼井 豪志

筆者 臼井 豪志

不動産キャリア7年

真面目で誠実な対応を心がけています!
北摂エリアで約7年培った知識や経験も豊富ですのでぜひ不動産に関わることはすべてご相談ください!

「住宅ローンがまだ残っているけれど、自宅を賃貸として活用したい」と考えたことはありませんか?転勤やライフスタイルの変化で、住まなくなった家をどうすればよいか悩む方は少なくありません。しかし、住宅ローンが残った状態で賃貸に出す場合、注意すべき契約ルールやリスクが存在します。この記事では、住宅ローン残債のある住宅を賃貸にする際の基本ポイントや具体的な手続き、実際の運用で想定される負担まで、わかりやすく解説します。自宅を活用したい方の不安や疑問を解消できる内容です。



住宅ローンが残っている住宅を賃貸に出せるのか

住宅ローンを利用した住宅は、原則として「居住用」が資金使途とされており、無断で賃貸に出すことは契約違反となります。賃貸転用が発覚した際には、金融機関から一括返済の請求や資金使途の変更を指示されるリスクがありますので注意が必要です。 

ただし「転勤」など、金融機関が認めるやむを得ない事情がある場合には例外的に賃貸が許容されるケースもあります。その際も、必ず事前に金融機関へ相談し、承諾を得ることが重要です。黙って賃貸に出すことは避けましょう。 

下表に、無断賃貸によるリスクと、やむを得ない理由での正しい対応を整理しました。

状況 対応の要否 主なリスク・影響
金融機関への無断賃貸 事前相談不要と誤解しがち 契約違反で一括返済や違約金の可能性
転勤などやむを得ない事情あり 事前相談・承諾が必要 事情を説明できれば許容される場合も
賃貸併用住宅でローン契約時に認められている 契約内容に基づく 構造次第で合法的に賃貸可能

賃貸に出すための手続きとローンの借り換えについて

住宅ローンが残っている住宅を賃貸に出すには、まず金融機関への事前相談が不可欠です。金融機関は「居住用」を前提としたローン契約をしていることが多く、無断で賃貸に出すと契約違反となる可能性がありますので、必ず正式に相談を行ってください。対応は金融機関によって異なるため、丁寧な確認が大切です。

賃貸に出す目的で、住宅ローンから賃貸向けローンや不動産投資ローンへの借り換えを検討することも有効な選択肢です。ただし、借り換えには手数料や保証料などの諸費用が発生し、30万円〜100万円程度が一般的な相場とされています。借入額が増えるケースもあり、住宅ローン控除の対象額にも影響するため、費用対効果をよくシミュレーションすることが重要です 。

借り換え後も住宅ローン控除を継続するには以下のような要件があります。ひとつ目は新たなローンが“従前ローンの返済のためのものであること”。ふたつ目は“返済期間が10年以上”など控除の対象となる要件を満たしていることです。これらを満たせば、借り換え後も控除を受けられます 。

なお注意点として、借り換えによって控除期間が延長されることはありません。控除期間は住宅の居住開始からカウントされるため、たとえ途中で借り換えても残り期間で適用されます 。

項目内容注意点
金融機関への相談必ず事前に相談し、賃貸の承認を得る無断賃貸は契約違反リスクあり
借り換えの諸費用保証料・手数料などで30万〜100万円程度総返済額とのバランスを確認
住宅ローン控除の継続返済期間10年以上で条件を満たせば継続可能控除期間は延長されない

以上の点を踏まえ、賃貸運用の前提での手続きと借り換えのメリット・注意点を整理し、計画的に進めていくことが重要です。




賃貸運用の実務上の注意点と負担について

まず、住宅ローン返済中のご自宅を一時的に賃貸に出す際には、金融機関への事前相談が欠かせません。無断で賃貸に出すと、“資金使途違反”として契約違反となり、最悪の場合、一括返済や、事業用ローンへの切り替えを求められる可能性があります。また、リロケーション(転勤等のやむを得ない事情による一時貸し)を行う場合も、金融機関の承諾を得たうえで手続きを進める必要があります。

次に、賃貸管理に関する実務的負担について整理します。賃料査定、入居者募集、契約締結、家賃の回収、修繕・メンテナンス対応、入退去時のトラブル処理など、管理全体にわたる手間が発生します。これらを自身で対応するのは現実的には難しいケースが多く、不動産管理会社への委託が一般的です。さらに、管理委託費用や空室リスク、追加の修繕費用なども発生します。

最後に、賃料収入とローン返済のバランスについて検討する必要があります。たとえば、住宅ローンから収益物件向けのローンへ借り換えると金利が高くなり、返済額が増える可能性があります。そのうえ、賃料収入が少ない場合は、収支バランスが赤字になる恐れもあります。また、賃貸期間中は住宅ローン控除は適用されませんので、税制上のメリットも失われる点も加味しておきましょう。

以下の表に、主な項目による注意点をまとめました。

項目主な内容
金融機関への対応無断賃貸は契約違反。事前相談・承諾が必要。
管理の負担募集・契約・入退去対応・修繕など、多くの手間と費用が発生。
収支と税制賃料収入と返済額のバランス、不動産投資ローンの金利上昇、住宅ローン控除の停止を検討。


賃貸にする以外の選択肢と検討ポイント

住宅ローンが残っている自宅を賃貸に出せない場合には、賃貸以外の方法を検討することも重要です。以下に代表的な選択肢を整理し、それぞれの特徴と家計への影響を比較してみましょう。

選択肢仕組み・特徴家計・返済計画への影響
住宅を売却してローン完済 売却代金で残債を一括返済し、資金を確保できる方法です。 ローン返済負担から解放され、売却で得た資金を他の支出や再投資に使えます。
リースバック 自宅を売却しつつ、そのまま賃借人として住み続ける仕組みです。売却後も住環境を維持できます 。 売却価格は市場価格の70~80%程度になる傾向があり、また家賃が比較的高めになることがあります 。
住みかえローン(住み替えローン) 旧住宅の売却と同時に新居用のローンを一本化できる商品で、仮住まいの手間や二重ローンを防ぎます 。 売却タイミングと購入タイミングを調整しやすくなり、資金計画が立てやすくなります。

それぞれの選択肢には特徴があり、家計や返済計画に与える影響も異なります。以下の点にも注意して比較検討しましょう。

  • 売却価格の差異:リースバックは市場価格より低くなる傾向がある点 。
  • 家賃と返済額の比較:リースバックの家賃はローン返済額より高くなるケースもあるため、支払い継続のシミュレーションが重要です 。
  • 住環境の継続性:売却後も住環境をできるだけ維持したい場合には、リースバックが有力な選択肢です 。
  • 二重ローンの回避:住みかえローンは新旧両方のローンを一本化することで、審査や資金計画を合理化できます 。

ご自身の資金状況、返済負担、住環境の優先順位を踏まえて、最適な方法をじっくり比較・相談することをおすすめします。


まとめ

住宅ローンが残っている住宅でも賃貸に出すことは可能ですが、契約違反や金融機関への手続きなど事前に確認すべき点が多くあります。特に無断での賃貸は大きなリスクを伴うため、まずは金融機関への相談が不可欠です。借り換えや各種契約、賃貸運用の負担も考慮し、ご自分に合った方法を選ぶことが大切です。売却やリースバックなど他の選択肢も含め、将来の計画に役立つ一歩を踏み出しましょう。




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